【雑記】アレクサ、妄想をとめて。

自分がよくわからなくなることがある。思春期からはるか遠くまで歩いてきたのに今まだここ?おそっ!てかだいじょうぶ〜?って思ってしまうくらい進歩ない。メンタルを強く持とうとさまざまな本やサブスクものに手を出しては「うむ、これでよし」からの「ずーん」となっておまえは観音坂独歩か?でも独歩はいいよな一二三みたいな彼氏がいて……もうあんな嫁いて最高じゃん……。はあ。何の話だっけ。

そうそう。Amazon Echo Spotなるものを買ったんです。1万円だったから。原価割れしてるっしょーと思いつつ、Amazonにも利があるだろうなもんで五分五分かなと思うんですが、奥さん。

長くなりそうなのでたたみますね。

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2+

No.703

雨があがった朝
カーテンを開けると世界が展開した
いつもの街並みが輝いていた
そうだ、遮光性の高いものに変えたんだった

勘違いのまま生きてきた
公園でにらみ合うカラスと猫
みょうに新しい鳥居や
同じ表札なんかを探して歩く

きみを中心に過ごしていると
ぼくを感じなくて済むから幸せなんだ
恋とか愛とか知らないけれど
ずっととか永遠とか恥ずかしいけど

変声期、ちいさな喉仏に宿るお姫様
心臓のすみっこで剣をふりかざす勇者様
一枚のガラスが割れる音がして
みんな光に溶けていったよ

ぼくはぼくで、でもそれがとても嫌で
たくさんの物語に埋もれてたんだ
解き放った物語の先にはきみがいる
手をのばしてみようと思わせた

繰り返す夜と朝
退屈だって言ってたい
退屈は平和の飽和で
割れた鏡でぼくは無数に分裂する

そのうちのどれかのぼくが
きっとひとりのぼくが
今を望んだんだ
のばさなければつなげなかった手

3+

【小説】あいにきたよ

花が散る、公園に残されたボール、毛づくろいする猫の朝。あなたにはバスで会いに行こうと思う。車も運転できるようになったし、コインパーキングのバック駐車にも慣れてきたけど。時刻表の背景、あの日に似ている空を見て、あなたがどうしているか考えながら。バスが来たら定位置に座って(もし埋まっていたらべつの場所でも良い)、すっかり変わってしまった街並みの中で、変わらなかったものを見つけよう。変われなかったのではなく、変わらなかったものを。それから乗り込んでくるひとの中にあの日のぼくを見つけよう。寝不足で、目をはらして、なのに足取りは軽やかだ。悩みがなかったわけじゃない。狭い視野いっぱいに、たったひとりを映していた。むくわれるよ。学生服の後ろ姿にエールを送る。そうするとぼくの過去にエールが上書きされる。だいじょうぶだよ。後ろは振り返らない。学生服のぼくは一瞬頭をあげて、窓の外を見た。それからまた目を閉じて、あなたのことを考えていた。白いテーブル。あなたを慕うたくさんの人。だけどこのうちの誰一人としてぼくのようにあなたをおもっていないはず。若さは傲慢で最強だ。そろそろ目的地が近づいてきた。誰にも先を越されないよう、降車ボタンに指をのせる。おとなげない自分に苦笑してしまう。バス停からあなたのお店まで歩いていく。たどり着くまでに学生服のぼくを見失う。変わらなかったドアを開けると、迎えてくれたあなたはひどく驚いた顔をする。「こまった。学生時代のきみが見えた。自分がおかしくなってしまったかと」それから笑い合う。埋まらなかった距離に泣いたあの日、埋める距離のないことがすこしさびしくもある今。よゆうだよね、とあなたが感心する。やっと報われたんだ、少しぐらい余裕ぶらせて。やがてコーヒーの香りがただよってきて、それにすら邪魔されたくなくて、あいかわらずおとなげないぼくは、追い越した背の、あなたの肩に鼻先をうずめる。

年の差。禁断の恋からの。

増えてきたからまとめた⇒年下会社員✕カフェ店主まとめ

4+

No.702

嘘にならないようことばを選んだ
選ばれたことばなんて嘘だよ
指摘されてことばにつまる
しかも「いつか」って最悪だよ最悪

ひさしぶりの怠惰な週末
回復力を信じてぞんざいに扱う
ぼくの肌は跳ね返す
光や水を跳ね返すから

必ずとは言わないが本物は毒だ
足りないものを見せつける
ぼくに不足するものを羅列する
それでもいいよってだれか言ってよ

誰かが欲しかった時間
誰かが欲しかった未来
誰かが欲しかったきみ
だけどぼくの、これは今ぼくのものだ

1+

【雑記】令和3年

詩が700番台に突入しました。1000まであと300。

番号をつけて書き始めたのが2015年5月。それまではひとつずつタイトルをつけていましたが、タイトルの魔力で読む人の自由を奪いたくないと思って単に通し番号にしました。

タイトルって端的にあらわすので、とらえようによってどうにでもなった詩をこっちが「こうですけど?こう読んでもらっていいすか?」みたいに差し出すのなんかもったいないかな、て。

でも人のを読むときはタイトルついてたほうが「ほう。こういうことを書いたものだな」と納得できたり見方が深まったりするのでタイトルをつけることそれ自体はどうこうじゃなくて、あっ、私がめんどくさくなっただけかな?忘れた。

そう。700まで5年かかってる。1年で140こ書くペース。ペースが変わらなければ約2年後の今頃に1000達成するということか。

2年後といえば2021年。令和3年。私は何をしているだろうかな。身の回りの誰かが亡くなったり、自分が亡くなったりすることも可能性としてはあるわけだしな。災害があるかもしれない、事件や事故にまきこまれるかも、なんなら加害者になってしまうかも、幸せであるのか満たされないのか、ひとの人生は霧である。たとえば2年前を思い出してみる。その頃の自分が今の自分を想像できたろうか。うーん、できたかというより想像もしていなかったな。したかもしれないけど忘れた。ほら、この程度である。

できれば生きて詩を書いているといいのだがなあ。

こう思える今が一番ことばに近いのかもしれん。蜜月ですな。ことばとワシの蜜月じゃ。今日も生きてえらい。ここを今読んでいるひと、この最後の1行を読んでくれているひとは、ここにたどりつくまでの数分を私にくれたということで、てかそもそも生きてるということで、本当にえらい。マーベラス。ありがたみしかない。

4+

No.701

眠れなかった朝
静かに糸をたぐり寄せた
どこかの知らない誰かが
光ではしゃぐ動画を見る

隣ですこやかに眠る
あなたが冷たかったらいいのに
そうしたらぼくは解放されるのに
今日も傷つけるかもしれないな

風が見えるような朝
たくさんあった反対の声を思い出す
自分がどう言い返したのかを
自傷は罰にカウントされないのに

生きていくこと
生活をやめないということ
信頼していないとできないことだ
信頼とは盲信と期待、ほんのすこしの

ぼくは道で刺されるかも知れない
鉄骨に押しつぶされるかも
自動車が乗り上げたりとか
喫茶店でのむコーヒーに猛毒が

あなたはぼくの話を笑わずに聞く
すばらしい忍耐だと思う
同時にかわいそうだと思う
このひとを縛ってはいけないと思う

好きでここにいるんだよ
そんな言葉を待っている
隣で眠るあなたが冷たければいいのに
祈るぼくはずっと素直じゃない

あってはいけないことだ
奇跡はいつまでも持っていてはいけない
自分から手を離さなくては
あちらから離される前に

素直になれない自覚があって
本音が行き場をなくしてる
そうかな筒抜けだよとあなたが笑う
こんなときだけ光が恋しい

3+

【雑記】自分に甘い人の日記

私の食欲は物欲を見習ってほしいな。

物欲あまりないんですよ。セールとか観光地とか「今ぞ!」という場所に行ってもあんま欲しくないし買わない。どうせ明日には飽きるだろうなとか、持ち帰っても置く場所ないなとか、どうせ帰宅したらくすんで見えるんだぜ?とか。冷めるように冷めるように仕向けている気さえする。それよりはここで輝いてたほうがこいつにとっても私にとってもいいではないか、という結論に落ち着いてしまうことしばしば。買う前に「いつかは捨てるんだろうな」って捨てるシーンが目に浮かぶ。

この淡白な物欲さんをさ、物欲パイセンさんをさ、奔放な食欲さんは見習って敬って欲しいのね。真似して欲しいのね。奔放が過ぎますよ。だっておまえたち同じ欲望じゃん?片方にできて片方にできないなんてないはずじゃん?

なのに何が「エンゼルパイ抹茶味うまい(^^)」であろうか。なあ。日中の私よ?そなたはいい加減おとなだぞ。なにゆえセーブし切れなかったのか。何度自分自身を裏切れば気の済むのか。お昼が来るといそいそパスタ茹でてんじゃねー。

ちっとも油断ならない。

だが、もし食欲さんが自分らしさを失っていつもの食欲さんじゃなくなったら誰が私のからだに栄養を運ぶのか。ひいては、誰が私を生かすか。

という話になってくるんですよね。そうなると食欲さんがたまに暴走なさって、「人生有限、食べたいものは食べる」「食費にはお金をかけるって決めたんだ」とのたまっても「おいおい」じゃなく「あざます」と感謝を述べるべきだろう。ばかばか。

というわけで体重が減らないのであるなあ(ひとごと)。客観視することはだいじだもんね、うんうん。ひとごと、ひとごと。まあ明日も美味しいものを美味しく食べれますようにおやすみなさい。今日も生きてえらかった。

2+

No.700

なにもかもが違って見えた。比喩なんだけど比喩じゃなくて、だんだん呼吸になっていくのがわかった。あなたは遠い人だった。ぼくが手をのばしたくらいでは到底とどかないような。なごりで今でも手をのばす。勘違いしたあなたが「何が欲しい」と拗ねる。正直になろうか偽ろうか、迷ったあげくに嘘をついた。べつに欲しくないよ。種明かしまでの至福な時間。ぼくは自分が思っていたより性格が悪いようだ。今がどんどん呼吸になって、やがて一体化しちゃうような、そうしたらこの至福も消えてなくなるんだろうか。愛しているのに愛したい。愛されているのに愛されたい。足りたときは終わりなんだろう。いつか来るのかもしれない。でも今じゃない。それは、今じゃない。呼吸に向かう途中、平衡という錯覚、少し息苦しい。庭に咲くクレマチスを切り落とせない、臆病な手であなたをつかんだ。

2+

No.699

ぼくがいない夜は光らないで
だれかに希望を持たせないで
だれかに夢を見せたりしないで
ぼく以外の誰も照らさないで

いけないおねがいを積み重ねて
いつのまにか正当化してしまう
見惚れるような鮮やかな手法で
愛なんか花束に変えてしまう

世界とかむずかしいことじゃないよ
少なくともきみがそう思うよりね
なのにむずかしくしてしまう
たぶんきみは簡単なことが怖いんだろう

そう言い当てて花束をまた愛に変える
言っていることはわかるよ
分かるけどうなずきたくないよ
分からずやのふりでつなぎとめるから

窓のむこうに赤い星
瞬きすると青い星
いつか欲しかったネオンのおもちゃ
ぼくはきみとこんな日々を過ごしたかった

3+