No.753

ぼくたちは終わりを決められない
始まりを決められなかったように
手が離れても終わらない
気持ちが離れたら終わるんだ

いくつもあったえいえん
一瞬に封じ込めて
飲み干してしまった
同化したくて消化した

窓際の冴えないあの子
どうして手首を隠さないんだろう
それが不思議だった
ときどき笑うのも不思議だった

あの子はきみになって
きみはいつかのあのひとになる
ずいぶん遠くまでふたりで来られたね
でもターミナルはここじゃないんだ

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tanka.007

死ぬ間際ぼくの目が映す自分の顔を
あなたは死ぬまで知らないでしょう

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