No.872

違うものになろうとした
きみという僕は何度も失敗をした
違うことはわかるのに
自分が何だか分からなかった

すれ違う人に
運命を感じたくて靴を買った
時間だけが過ぎてく
残りのピースは減っていく

赤いね、
誰かが言った
いいや言わなかった
それは僕にだけ聞こえた

線路に咲く花がずるい
花のように生まれて消えられたら
散らばる僕をかき集めるきみの
悲しくてかわいい顔、もう見えないな。

くやしい。