【雑記】肥沃な土を保つために

今を生きる私たちがしてはいけないことがいくつかあります。

そのうちのふたつについて今から話します。

ひとつは将来受け取れる年金額のシミュレーションと、もうひとつは思いつきをググること。

前者は鬱不可避なの自明なんで後者について。

「おっ、名案じゃーん。われ天才なり。稀有なりよー」と思っても、すぐにググってはいけない。
なぜなら、似たような考えはとっくにあるから。そこから何歩も進んだ考えも。
大海を知らずして試作に試作を重ね時間を無駄にするのもな、という考えもあろうが最近は「そもそも無駄か?」と思いつつもある。

「名案!いいね!わくわく」ていうときめきをもう少し持続させたってバチは当たらないだろう。
それからでも遅くはないはず。
芽がでるたびにぶちぶち毟ってたら土地も痩せる気がする。
雨が降っても太陽がさんそんと輝いてもそれを受け止める芽がないのなら。
土も「かったりーなー」となって痩せる。おそらく。
思い込みと自尊心を守ることに、人はもう少し意識的になろう。稀有でありたいのなら。すさみたくないのなら。自分の感受性くらい自分で守れ馬鹿者よ、ですな。

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【雑記】とどめの一節

とどめのラスト一行!みたいな小説が好きで、どんでん返し大好物。冒頭の一文がどうとかあまり気にしないけど、最後に行きつくまで読んでるからやっぱ意識してないだけで冒頭も気に入ってるんだろうな。冒頭で印象に残ってるのは伊坂幸太郎の『重力ピエロ』。

春が二階から落ちてきた。

というやつ。いいな。調べるまで「春が二階から降ってきた」かと思ってたけど落ちてきただったのか。しかしよく考えたら私これ小説読んでなくて映画を見たんだ。DVD。岡田将生が春やるやつ。いろんなシーンが記憶に残る映画だった。絵画コンクールで他の親子に嫌味言われるとことか、タクシーの中の出会いとか。今は岡田将生見ても桂のイメージしか湧かない…。あと保険のCM。子どもと星空見に行って車のドアに望遠鏡コツン!子ども(弟?甥っ子?近所の子ども?)とりあえず「ごめんなさい」と謝るちびすけに「気にすんなよな(保険金おりるから大丈夫)」的な。私たぶんこうは言えない。えー!なにぶつけてんの、ちゃんと見てよーもー。てなる。保険金どうこうより心のゆとりの問題か。

最後の一文のことに話戻すと、いろいろあるんですが夢野久作の『瓶詰地獄』という短編が、はーっとため息出るくらい強烈で、たぶん青空文庫で読めるかな。そのとおりに読んでたんですが、ネット上にはいろんな考察があるもので、矛盾があるのじゃないか、とか、〇〇は〇〇だったのでは?といったイマジネーション豊かな解釈があって、へー私めっちゃ素直じゃん!と思ったんだが、作者たぶんそこまで深く考えてなくて「うっかり!てへへ」レベルの気がしないでも。

ただ、小説や音楽はそういう解釈の自由があっていい。絵画や詩もだけど。

イマジネーションで補う比率が高い作品ほど愛されるのわかる気がする。自分のものにできた感じあるもんね。解釈することによって、自分用にカスタマイズしてる、みんな。しっかり描写してあるものは、強いメッセージが込められていて、それはそれでいいと思う。そのときどきの自分に合った本と出会えるといいな。

お腹すいてきたからおわり。

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No.705

かたかな
ひらがなで書かれたその文字を見て
初恋の人を思い出した
忘れていたことに気がついた

とおくを意味するんだ
ぼくがずっと遠くにいけるように
親の願いがこめられているんだ
朗読でもしているみたいにそう教えてくれた

あんまり自信がない、
甘夏のゼリーを崩しながら
きみはそう言った
あなたを好きでいられる自信がない

その不安だけで充分だよ
教えても良かったけど
楽しいのでそのままにした
神さまもきっとそうだった

帰り道のハルジオンを撫で歩き
抜歯跡を恐る恐る舌先でたどる
けもの道を探すぼくは子どもで
舌は味わうだけの器官と思ってた

街は取り壊され再建する
記憶は物に付随し消えていく
ぼくたちが思い出と呼んだあの夏も
これから始まる今年の夏もだ

百年後に手をつなごう
ほかに約束はいらない
太陽系に夢中だった地球のぼくたち
醒めない夢なら夢じゃないから

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No.704

六角形のコップに光を集める
屈折させたり鏡の反射を楽しんでいる
幸せなことがこうやって
増えていったらいいのにね

なんの不安もないのに
もったいなくて泣けてきたり
なくなっちゃうかもって
奪いあったり

そんなことしなくたって
無限に無限に広がるといいのに
だけどぼくたちは知っていた
本当に無限なら欲しくならないこと

こぼしたグラニュー糖が
テーブルクロスの目に詰まる
暗号を隠すみたいに
指先でもっと奥へと押し込んだ

もしも神さまが見ていて
すべてリセットされたとするよ
グラニュー糖は見落とすんじゃないかな
ここまでは見ていないんじゃないかな

よほどおかしなことを言った
あなたが笑ってコップを落としてしまう
これが魔法だったら
これが魔法だったら

割れたコップは割れる前に戻る
散らばった光は透明に戻る
あなたは実態としてそばにある
ぼくがへたくそな幻をつくらなくても

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【雑記】ちょっとよくした

  • トップメニューに「新着記事」リストつくった。スマホも。
  • 同じくメニュー>小説ってクリックしたときに「年下会社員✕カフェ店主」一覧出てくるようにした。

記事リストを活用していこう。

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【小説】夜におねがい

年下会社員✕カフェ店主まとめ

死んでくれたらいいのに。

あなたの姿を思い浮かべると、そう思わずにいられなくなる。

たとえば雲ひとつない青空の日。
滅多にしない深呼吸。澄んだ何かを肺に満たして、少しでも和解できた気がしたんだ。
だけどふと視線を下げると、血管の浮いた手から、まだ長さのあるタバコが投げ捨てられる。
笑い声とともに橙色の火がジュッと鳴って、植え込みのツツジの花弁がほんの少し焦げた時に。

(ああ、死んでくれたらいいのに。)

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【雑記】トゲトゲに生かされる

同じことを詩で書いても短歌で書いても小説で書いても同じなんじゃないかなって思うことがある。普通はちがうって思うでしょ。形がちがうからもう別のものだって思うでしょ。でも、なんか、おなじじゃないかなって気持ちになってきている。形って、思ったより(期待してるより)、意外と、たいしたことないのかもって。
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