No.606

あたらしい朝
あたらしい肌
あたらしい水
あたらしい卵

新鮮なものが恐怖を連れてくる
足りない方へあげてください
ぼくは未来に期待しない
今から始まる一時間にだって

宇宙、は
やさしいんです。
何にも縛られないあの子が言うので
信じてしまった

冗談、と
最初はそう言いました。
みんなが笑っていてあの子は
何にも関与していなかったので

だけどある日知ってしまった
あの子が本当を言っていたのを
衝撃というよりも納得で
もう知らなかった頃には戻れない

ぼくはいま白い箱の中にいます
本当に白かどうかは分からないけれど
少なくともそう見える
きっと誰にとってもそうでしょう

白に見えているこの色を
白じゃないと言っても差し支えない
それぞれが白だと思う色が白で
影響を及ぼすことはない

あの子なんていなくて
見たものすべてまぼろしで
ぼくは他と少し違って
なのでいま辺り一面白くあります

あたらしい夜
あたらしい熱
あたらしい星
あたらしい終わり。

愛は凶器
認めてください
あなたは優しい
いいえ、やさしかった。

3+

No.605

あたたかいごはんを食べましたか
好きなものに囲まれていますか
愛してくれる人々に囲まれていますか
ぼくはきみにもう会えないけれど

ダメになりそうな時があって
きみを探し出して目に映して
やっぱりきれいだ
そう思える自分がいるから大丈夫

大丈夫だと信じたい
信じたいと思えるうちは
きみに降り注ぐ色彩を願っている
星ばかり降るよう祈っている

どこにも売ってない
どこにも見つからない
ぼくの中の蜜だらけの場所
きみが生きてく澄んだ青い世界

4+

【小説】二律背反ジャーニー

ああ、
あれが別世界への入り口なら。
どこかで、
また何かになれるのなら。

そう見上げた冬の月
気を取られて殺される
一瞬の衝撃だけで
僕は天使になった

たぶんイメージとは違う
役割があってだな
語弊があるけど現実的
神様はハラスメントばかりで

ノルマです
あなたで達成するんです
連れて行かなくちゃなんです
生きている人をこちらへ

冷たい雨の後
いまだ晴れない表情で
男がてとてと歩いている
あてどなくあてどなく

最後の一人なので打ち明けた
僕はここで死にました
恨んでないです
痛くなかったです

むしろ感謝してるくらいです
ストーリーができました
誰かをひどく
悲しませたかも知れないですけど

去り方が分からなかったです
なるべく深く傷つけず
自分の意思と悟られず
どう脱出したら良いんだろうかと

セレンディピティ
あの瞬間僕は幸運でした
なぜってみんなが
選ばれるわけじゃないですから

男は僕の話を最後まで聞いて
少し哀れんだらしかった
その目は優しく細められ
何かを託すよう僕ばかり見下ろしていた

冬に浮かぶ月の光
どこまで届くか知っている?
見たい人がいるところまで
つまりどこまでもどこまででも

結局僕は天使から足を洗う
続けていくにあまりに不良で
ちなみに男は死神だった
営業成績は下の下つまり使えないヤツ

天使の手法はあざといな
殺すと言って生かすなんて
残された時間をもったいないと思わせて
男はクノールカップスープを見下ろして言う

よくそうのんきに関心してられますね
てか何回も言いますが洗脳ではないです
思い出させてあげているだけです
僕は湯気を目で追って返事する

打率は?
五割五分。
そこから導き出せることは?
天使も死神も無意味ってこと。

片隅をさがさない
嫌われながら生きていく
許されないまま命を食べて
融け合っていく世界の真ん中

裏切りの後で優しくされて
突きつけられた脆さと生活をする
僕を殺したあなた
あなたに殺された僕とでここで

2+

【雑記】正しいという脅威

ガス抜き100本からの給湯器あほかって言えちゃう風潮こわくない?(え、やりそう)(ありうるかも……)って一瞬どきってしちゃわない?仮にあなたがどきっとしなかったとしても、周囲に合わせて「あほか」言ってる人の中にもぜったい「へ、へえ〜……(ぶっちゃけ自分やりうる)」って思ってる人いない?いそうにない?いないといえるの?すげえな私そっちのが怖いよ。

あおり運転はナシだけど逆走とかありえるじゃん?見知らぬ土地で初めての道路ぶーんしてたら車線が消えかかってたり、よくわからん交差してたりして気づいたら逆走してましたテヘヘって普通にありそうじゃない?(免許返納推奨)。

普通にありそうじゃない?って感じられなくても「あ、そうなんだ。」「そういうこともあるな。」て内心思えるひとがいて欲しいし自信を持ってバーカって言えることって世の中あんまなくないか。

そんな自信満々に「ありえん」「ばーか」「貴様はまちがってる」てなこと言えますかね。そんなにみんながみんな正しい世界ちょう怖いんですけど。正しさって怖いね。

正しい世界が怖い、か。

字面、エモい。

正確には正しさが怖いんじゃなくて、正しいと思ってるひとがこわいね。自分ただしい。絶対まちがってない。いや「まちがってない」とかさえても思ってないの。ただしい。って。それこそ「ただしい」とすら思ってないかもな。違う意見や感想を持つ人がいたらすごい異端視するの。危ない。非常に危ないよ。善意の押し付けじゃないけど、「良かれと思った」の危険性な。たちが悪いと思う。自分は絶対正しいって疑わないひとにとっての正しさを打ち砕くことってそうそうできないもん。

そうは言っても人間のただしさはばらばらなので人間めんどいからもう外になんか出ないぞ。交流するから摩擦が生じるんだ。みんなこれから人工知能とだけ話そうよ。無害だよ。生き物ってめんどいよ、臭うし腐るし。人間って丈夫だからほんとうは誰と触れ合わなくても生きていけるよ。さびしさで死ぬとかないよ。何故ならわたしの考えは正しいのだから。

ほら。これね。

2+

No.604

ずっと一緒だと思ってた
予感を消す方法なんて知らないから
思うことは信じること
他の可能性を見ぬふりをすること

いつかバラバラに
なるくらいならまだ良くて
近づきすぎて傷つけあうのかな
何度も奇跡を託した肌で

鋭利なものをどれだけ集めて隠しても
最後まで残る
きみを傷つける言葉が残る
光が消えても言葉が残る

言いなりにしたい洗脳くらい
笑って許せばよかったんだ
百円の宝箱に神さまを閉じ込めたんだ
それから鍵を捨てちゃったんだ

だから分からないんだ
箱の開け方が
僕たちが閉じ込めた何者かが
今も神さまであるかどうかが

3+

No.603

生きる
ことなんて容易くて
傷つけあうほど平和だった
あの頃いのちは
ATMで下ろせたし
足りなくなったら補充ができた
嘘は自販機で買うことができて
優しさはコンビニにあった
隠したいものは靴下に詰めて
許せる人にだけ裸足を見せた
残酷だ
そう言って決別した
つもりだった
時代が僕らを捕まえに来る
大晦日
雪の後先
死にたいだなんて
傲慢だったよ
各地で魂が卵になってく
もう一度シャッフルだ
君と僕とは最初で最後のさよならだ。

2+

No.602

できることならもっと深く
深く潜りたいけど怖いんだ
血が流れるのではないかと
未使用ガーゼは足りないし

勘違いのままエンドロールへ
幸せってそういうことじゃないかな
騙され切った人は勝ち抜け
気づいた弱者の胸は張り裂ける

秘密を試験管に入れ
純粋を抽出する
隠された真意を受け止めたくて
混ぜた不純物に込められた思いも

気づいてしまったのなら
知ってしまったのなら
もう毒には戻れない
罠にはまったあなたが悪い

3+

No.601

きみは永遠に幼い
思い出になったせいで
ぼくの前から消えたせいで
いつまでも理由がわからなくて

遠い空が不定期にきらめく
流星だと知らされたいけど
あれはほんとうは火花で
国と国がお互いを守りたい姿

間違いを正すこと
その過程で侵略すること
傷つけるのが嫌で余計傷つける
無口なぼくは傷つけないでね

約束は破られる
なのでぼくはぬいぐるみを破る
大切にできると思ったのに
胴体から腕と脚を引きちぎる

だってかわいそうだもの
だってあんまりだもの
放っておいたら命になるんでしょう
それじゃきっと泣いてしまうよ

お花畑なんかないのに
サーチライトが邪魔をするのに
手紙はすべて封を切られて
暗号は解読されるのに

正気に戻りたくない
我に帰りたくない
何をしているか分かっているから
いま足元に散るのは真綿ではなく、

こんなぼくでごめんなさい
ぼくのままでごめんなさい
悪いことをしたと思えない
ありがとうしか聞こえないんだ。

いま、
そう、この今だって。

3+

【雑記】Bookshelf

マイ本棚(2018年12月13日 15時09分)

ざっくりリスト化。

・作文技術に関する本
・配色に関する本
・介護に関する本
・税金に関する本
・フリーランスに関する本
・確定申告に関する本
・ホリエモンの本
・キンコン西野さんの本
・落合陽一さんの本
・メンタリストの本
・ライフハック系の本
・防災の本
・孫子の兵法に関する本
・カーネギーの本
・詩集
・HTMLに関する本
・文芸文庫いろいろ
・くまモン
・部落に関する本
・殺人犯に関する本
・辞書
・用語集

Kindle使いそうで使わない。

ルポ系は怖いもの見たさで読んでしまうとこある。無限回廊(HTMLサイト)読んでたころから変わんないね(いま検索したら更新されてた!)

事件系でざわつく文庫はこちら。

・消された一家―北九州・連続監禁殺人事件 (新潮文庫)
・桶川ストーカー殺人事件―遺言 (新潮文庫)
・殺人犯はそこにいる (新潮文庫)
・でっちあげ (新潮文庫)

でっちあげほんと怖いよ……。これだけ殺人じゃないんだけど。うわ、こうなるんだっていう。

ざわつかないけど、読後の虚無感がすごいやつだとこれ。

・誘拐 (ちくま文庫)

これと関係あるのかな?ないかもだけど横山秀夫「64」(小説)も、犯人と犯行動機知ったらうわーってなるよね。やるせない気持ちになる。

平成最後に凶悪事件起こる気がするようなしないような。

いつ足を踏み外してもおかしくないんだろうな、って、いつもそんな気がする。誰でも。どんな人でも。被害者かわいそうって本当そうだけど、そのとおりだけど、事件の中には「加害者をして人(被害者)を殺させた」としか言えない被害者もある。持てる方法や生き抜くすべを知らないほうが、器用じゃないほうが、たまたま加害者になってしまったんだろうなって事件があって、その均衡なんて脆いなって。被害者はかわいそうで加害者は以前からきれやすかったって言われるようになるけど、そう言う人も自分もいつそうなるか分からなくて、分からないから言うんだよね。って。時代はおかしいかも知れないが、おかしくない時代なんてなかった。これからもそう。

ねむい。ねよう、そうしよう。

1+

No.600

冷蔵庫に入れておいた
カップの愛を誰が食べたの
楽しみにしていたのに
こっそりと誰が奪ったの

起こさないよう遠ざかる
足音を聞いた気がする
閉まるドアの音を聞いた気がする
きっとわざと見逃したんだ

認めたくないから認めないけど
夢のなかと言い聞かせたんだ
そうすりゃいいわけできるだろう
そうすりゃ自分だって騙せるだろう

深夜3時のおやつ
すでにからっぽという当てつけ
コンセントは抜いておくよ
もう二度と後回しにしないように

2+