冬の光は透明だけど
好きな色を変えてしまう
好きな人を変えてしまう
きみの好きな私も、たぶん。
変わらないでいると
誰かは救われると思っていた
変わらないことで
変わらないままで
救うことも救われることも
本当はできていなかった
「ありがとう」という言葉には
優しい、
ヤサシイ、
「救えてないけどね」が
隠れていた
推測が下手で気付かなかったな
たくさんの嘘があって
傷つけたり傷ついたりする
嘘だとばれなかった嘘もあって
嘘が世界や心をうまく回す
きみの世界は、どう?
私の世界は、こう
今、冬の光が照らしているのよ
眠れないきみから奪ったものだよ