No.497

そんなんじゃ生きていけない。
笑う、好きだ、
嘘ばっかり。あれもこれも、
どうせぜんぶ嘘にするつもりでしょう。

だまされない、ぼくはだまされない。
でも、振りはできるんだ。
そんなに守りたいなら。
だまされてやっても、いい。

地上で爆ぜる白い雪、
微睡みにくゆらせて上澄みをすくう。
痛くないよ、守るためにもらった傷だ。
生まれ変わっても傷だらけだ。

ようやくふと思い出した。
あなたの背中につかまって夜を泳いだ。
沖へ行くの、砂浜はどこなの。
どちらへ行ってもなんにもないよ。

それはなんて偶然、
それはなんて僥倖、
それはなんて最愛、
それは、なんて、えそらごと。

絡まった糸は飲み込め。
おまえを釣り上げる馬鹿者はいない。
もう人間になどなるな。
わたしの忠告を悪く思うな。

1+

【雑記】ずっと謎

ずーっとひとりで書いてた。

あれは、小学校2年か3年の頃だ。サンリオキャラクターの鍵付き日記帳を買ってもらって、そこに1日も欠かさずその日の出来事を書いてた。5年生くらいまで。そこからインターネットと出会って、メルマガ→サイト→ブログって流れになっていったんだけど。

この小2〜3のころの、日記帳って、自分、何を思って書いてたんだろうな、って。

宿題でもないし、発表するものでもない。誰かに見せるのでもなく、自分が読み返すためでもない。

記録?その頃記録って概念あったかな?記録って概念は大人特有のものでは。知らぬが。

無心だったと思う。

「きつい」「やめたい」とかぜんっぜん考えてなかったし、かと言って「たのしい」「すき」でもなかったの。無だった。無。無。潔く無。

無って、すごいなあ。今、無で取り組んでることって、あまりないもんな。いや、あるか。ここか。誰に見せるでもない、自分はたまに読み返すかな、好きでも嫌いでもない、まあ好きって言ったら好きになるのかな?

あ、そうだ、

好きかときかれたらそうでもない。

ってやつの最強なところって、嫌いになったり飽きることがないってところなんだよなー。将来のことは分からんが。いつか、ふっと、離れていくのかもしれないけど、そのときも「嫌いだ」ってわけで離れるのではないように思う。

だから、人や生き物に対しても「好き好き」っていうのより、「あれ、いたんだ?」ってくらいの命を大切にするなどすればいいのかなって思う。だって好きなものはいつか嫌いになりそうじゃん?めんどくさがりの極み。

だから、目標とか夢って、あんまり挙げないほうがいいのかもなってふうにも思う。小さい子はさ、「こうなりたい!」って目をキラキラさせるじゃん、たまに。そして大人も喜ぶじゃん。ああいうの、「ああ〜・・・」って思う。ことも、ある。たまに。その勢いで向かって行ったらもったいないなあ。と。これがね、俗にいう石橋を叩いて壊す戦法なのかもね。わたしはあまりよくない大人である。

いかに長く、いかに末永くともにあるかが大切であって、一瞬のアバンチュールに胸を焦がすものではないというふうに思う。あれだ、ウォーレン・バフェットかな?

向き不向きなんだろうね。もうそれでいいんだよね。まとまるんだろうね、それが一番。

デイトレードが得意なひととバフェットタイプ、どちらも成功者がいることからも、絶対ってないから、逆に言えば絶対失敗ってものもないわけでしょう。

つまり?

結論:みんなちがってみんないい。

すでにある言葉。

いやほんとそう。まじだ。

2+

【雑記】一期一会のゆくえ。

昨日の投稿数たくさんあるなあ。

ふと思ったんだけどインターネットもいつかなくなるかな?って。今なんでもインターネット上にあって、その上でアプリやメディアが増えたり減ったり消えたり生まれたりを繰り返して、この基盤(インターネット)がなくなることってないみたいに思うけど、ていうかそもそも思いもしないけど、それくらいインターネット浸透しすぎてるけど、それもいつかなくなるかなって考えてゾッとしたと同時にあらたなユートピア見えた気がする(錯覚)。

新しいインフラはどんなふうなんだろうなー。生きてる間にインターネットの「次」に出会う日ってくるかな?どんなだろ。しらんけど。ブログオワコンと言われてひさしいですが、なんだろうなSNS隆盛ってとこかな?でもやっぱりブログのほうが使い勝手よくてこっちがいい、って部分もあると思う。ここもWordPressだけど、まあ、ブログみたいなもんだしな。SNSながめてると「あ、そっか。」「なるほど、なるほど。」っていうのはたっくさんあってほんとキラキラしてるなあと思う。いいと思う。でもそっちでできないことと、こっちでしかできないことと、掛け合わせるともっといいことってあると思う。とか考えてたけど、そもそもインターネットって隙が多すぎませんか。セキュリティ未熟すぎませんか。いたちごっこかな?でもいたちごっこにビジネス生まれるから必要悪とは違うかもしれないけど、脆弱って理由で消えたりはしないよなー、と思うんだけど、さっそうと消えて、あたらしいものに、取って代わられるのかもしれないな。そして予兆はたぶんある。それを感じず、察知できなかったひとが、「こんなもの!」って、ニューカマーをディスるようになって逆にマイノリティになってて時代遅れだなおっさんって言われて世の中に反旗を翻す力もなくってひねくれてくのかな。私さっきから適当にものを言ってるわけだが。

◯◯が好きな人が元気でいることをSNSで知って「ふむふむ今日も元気でいるな」と遠くから眺めるパトロンみたいな気持ちで眺めてたのが疎遠になって、ある日ふとのぞいてみたら「今日でやめます」発言しててね、パトロンおじさんもう、ふああ・・・となった。そうだよね契約してないしいつでもいなくなるんだよね、誰も責められないんだよね、悲しいですとかありがとうございますとかまた機会があれば〜みたいな挨拶でしめくくるしかないんだもんね。そういうの当たり前だけどすっごくさみしいなあって思った。

さも親しい人やすっげ応援してた人が去った後の腑抜けみたいな発言してるけどまじで接点も共通点もなくて、精神的支えですらない、ふと「どうしてるかな?」レベルで気にかけてみた人がフッと消えることすらこんなに切ないのだから、もう大好きで大好きでたまらない人とか、このひとのこれが好き!って人が突然フッと消えてしまったら本当にどう思うんだろうなあああ?!!?

と考えた次第ですよ。ええ。

でもみんな、それもこれもインターネットという遥かなる大地の上で行われている観劇であるからして、そもそもその基盤が消えてしまったらどうするんだろう。どこ行くんだろう。

流行りの(?)ピア・ツー・ピアかな。
「インターネット?ふふ、いつの時代のシステムですかそれ(確信犯)?」っていう少年が直接脳内にコネクトしてくるやつかな。

でも、まあ、考えてもわからんから考えんどこ。

追記。

なんか考えれば考えるほど「生身」であることの破壊力すごいなって。人間すごいわ。うーん、でも生身は無力だ。でも原点だ。ツールもインフラもなんもかんも、増大させてるだけ。生身は祖だから叶うはずはないのね。でもやっぱりそれが原因で滅ぶひともいる。

うん。やっぱわからん。

結論:わからん。

2+

No.496

素敵だ、ここまで潜ってきたの
帰り道はなくしてしまう
水平線をつまみあげて
もう浮上できないように

花火の魔法
夏の幻
海中は相変わらずです
よくぞここまで来てくれた

発達しない器官を
想像力でおぎなって
それぞれのストーリー
それぞれが満たされる音楽

地上にまだ誰も届けていない
凶暴な静寂
連れ戻されたくない
ぼくは誘拐されてなどいない

だけど引き裂かれるまどろみ
時間帯と角度のせいで
あなたが泣いて見えた
夢ならいいと思ってた

1+

No.495

ぼくきっと目を覚まさないよ
いま眠ったらさいごになる
眠らないでいいよう夢を再現して
初めてみたいにわくわくしたいんだ

命綱のない空中ブランコ
手と手だけが互いのすべてだ
観客は一瞬不幸を期待する
すぐに幼い高揚感に掻き消させる

心優しいナイフ投げの悲劇
胃袋で休みたい猛獣使い
鱗で覆われた美貌の双子
脱出マジックで無理心中

息をしてくれなきゃ嫌だよ
どんな朝にだって一度は笑って
ぼくなんだってするよ
あなたが笑うのなら何だってするよ

2+

No.494

下手だね、優しいふりとか
どうして僕じゃないんだろう
あなたそう思ってる
君を泣かせるものが僕じゃ、

もうないんだって、ストローをくぐる
虹は誰にも発見されず
消えて行く、私以上に
弱いものはなくて仕方がなくて

雲より大きな金魚だよ
私ガラスに生えた苔なの
青空は澄み切った水槽
境目がわからなくなるんだ

あなたに後悔してほしい
どうして見当たらないんだ
タイムマシン、一夏だけでいいのに
その思いを抱えたままいくつも超えてほしい

白状する、私、金魚を欲しかったんじゃないんだ
あなたが命を蔑ろにするところを
見たかったんだ、厄介払いのためだけに
ずっと完璧だったあなたがボロを出すところを

封印した秘密が匂い立つ
誰もこの部屋を外から開けられない
怖くて、今は失うものが多過ぎて
だけど生きていく、この傷は治さない。

あなたが見たかった星空を
この湖に映して金魚は飲み飲む
街を、電柱を、夜を、ちいさな藻を。
夢を、傷痕を、恋を、ほのかな光を。

1+

【雑記】終わりの始まりの最後の夏

平成がテーマになることが増えると思います。わたしが書くものも。書店に並ぶものや、ネットに流れる記事も。特に最近そう思います。こんな平和なまま終わる時代は初めてでは?(まだ終わってない)。平和だったって言ったら怒る立場の人たくさんいるかな。とりあえず国民総平成ロスに陥ると思います。みんな。終わりができるってことはパッケージ化に他ならない。獰猛に見えた野生動物も檻に入ったら餌をあげたくなるように、いろんなふうに名前をつけて呼ぶようになるんだと思う。一区切りつくということは一旦俯瞰できるということで、そうするとどんなに大きく見えたものもスケールが把握できるから「かわいい」の対象になると思う。元来、時代とはかわいいものです。かわいいと思うことで塗りつぶしながら乗り越えていくものです。たくさん歪曲されて形を変えていくと思う。みんなの精神、感受性、自分だけのものだと思っているもの、すべてちゃんと毒されていくと思う。洗脳は簡単なので。口にすることがはばかられるものは、ぜんぶ詩や絵や歌にすべきと思う。出せる形で出していけばいいんだ。それをやめないことが死ぬまで続けなくちゃいけないことで、それ以外はおまけで、人はそのために生まれてきたと思う。

1+

No.493

呼ばれるだろう

平・成・の・大・虐・殺。

なぜも何もない
悲惨なものは叩きやすい
残酷なものは罰しやすい

言い訳する間も無く窓から投げ出される
むき出しの腕の白さを見ていると、
誰もきれいなんかじゃないと思う、
笑えなくなるくらい荒廃したらいいのに。

想定と妄想は口外できないほどだ、
炎天下の番兵、同じ窓を見上げてる。
あそこであった事件を思い出してる。
氷をかじりながら笑っていた男のこと。

道徳。
倫理。
高貴。
崇拝。

失態は見過ごされてる罪の多さだ。
救いにもなるし、ならないこともある。
当然、隠蔽したほうがお得なことも、
それで不平等が存在しないことになるなら?

(好都合、)。

もうちょっと自覚を持つべきだ。
こんな時に何を言うんだと怒るんだろう。
おまえ少し螺子を緩めたほうが飛べるかもな。
他人の痛み以外にぼくを惹きつけるものはない。

夢だったんです
小さいころから
ぼくの夢だったんです
傑作、それ、笑える。

かんたんに丸くなるなよ
本当は混じってるはずさ
どうして慈愛を否定する?
人のつく嘘くらい慣れろよ。

潔癖のくせに手を染めたがってる、
誰でもそんな感じだ。
人は生き物を信じるから死ぬんだ。
命なら銃口に預けたほうがまともだ。

口数の多いやつ。
舌の根が待ちきれないんだ。
おまえはもう少し素直になるといい。
弾はすべて抜いてある。

おれの流儀。
聞ける間に聞いておかないか。すなわち、
素手で殺せないものを殺してはいけない。
傑作、それ、笑える。

笑ってる場合か
じゃなさそうだ
信じているのか
あんたぼくのことは殺さない

芝居の果てにあるのは現実
重苦しくて絶望しかない
でも知ってる
絶望の原型は希望だったって

ぼくはそれに賭ける
あんたは迷ってる
ぼくがいない世界
それって味気ないよな?

殺すのは惜しい
生きてても癪だ
だけど死んでほしくない
自分にぼくを殺してほしくない

銃口になりたい
冷たく火を噴くだけの
だけどならない
ほら、もうすぐ白状させてやる。

長いプロローグだったな
エピローグかと思ったよ
ああ、エピローグだった
だからこれはもう別の話。

1+

No.492

黒猫になる
また会える
塀を駆けて
姿かくして

夜に埋められて
ちゃんと生きて
陰口をかわして
約束をかわして

蝉と選挙カー
ぼくの時代だ
白い花が落下
知り合いの首

きみに伝える
この国は亡国
精霊は焼死し
異論は除かれる

黒猫になり
また生まれておいで
通りの夜は明る過ぎる
黒毛くらいでちょうどいい

2+

No.491

浮遊するクラゲが心臓を、
でも痛くないんだ、ぜんぜん痛く。
あなたは顔をしかめて見せて、
ほら生きているんだって、訴える。

うん、曲がり角にあるだろう?
水銀みたくまんまるした鏡がさ。
あれに夕焼けが映る時に、
平成元年に戻るんだよ、街も空気も。

ぼくはたまに振り返るんだ。
だけど背丈が伸びてしまって、
もう太陽は映らないんだ。
さよなら、だ、スーパースター?

ほんとうは平凡だったあなた、
悪くない、ぼくの夢をほどくのも、
みんなや世界のためじゃなく。
あまった光はここへあつめて。

透明に生きる七色、
模様じみた蝶の標本、
禁じられた常套句、
幻はすべて機械仕掛け。

匿名希望のネオンを消して、
あした壊される遊園地を走ろう。
この手を離さなければ大丈夫、
誰もが羨む新しい朝が追いかけてきても。

2+