きっと世間は冷たいだろう
君はこれからいくつも嫌な思いをして
人間不信にさえ陥るだろう
誰かを殺したいほど憎んだり
死んでしまいたいほどさみしかったり
自棄になって物を壊したり何かを奪ったり
それでも生きていかねばならなくて
激しい絶望そして憤りを覚えるだろう
神さまのいない国で生まれ育ったから
祟りを恐れず暴れるし
禁忌の意味はいくつになっても分からない
覚えておいてほしいのは
何も君を守り幸せにするために存在しないこと
ひとりで歩いて行かなきゃならないこと
そんなことないさと誰かが囁くだろう
だけど、ほんとうに?と疑うことを忘れないで
子ヤギを食べたいオオカミは何をした?
そう、優しい声で近づいたんだ
大切な何かを隠すとき他人は優しくなるよ
君は誰にも見守られていないし
その行いが誰かを苦しめはしないし
愛することをやめたからって困らないし
また新しい愛を見つけるだけだし
死亡記事だって誰かを輝かせるよ
たとえば、と話し出すこと
もしかしたら、から始めること
耳をふさぐことで命は始まりの音を聞く
君は君の良心からだって自由だ
居心地が悪いならいつだってその船を覆せるんだ