no.299

宝石みたいなお菓子を前に
君はもう長いこと泣いている

クッキーに埋め込まれたチョコチップが
恨めしそうに窓の外を見る

ばらばらになるしかないふたりを
僕が、まもるよ

そんな呪文に力なんてない
だったら魔法は綿菓子みたいに無用

いくつもの暗号
(これ以上は無いんだよ)

他愛ない脱走計画
(散りばめたヒントの応酬)

僕たちの未来は
疑わなかった初恋にかかってる

果たすためならこんな喧嘩だってする

いつか切り裂いて新世界のため
葬ったつもりの永遠が復讐をする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です