no.24

愛なんか信じるから裏切られるんだ
それはいつのまにか染まっていくもの
空は空のまま夕焼けにも帳にもなる
夜明け前の甘い不服をも抱き込んで

見えない目がほんとうの光をつくる
これまで誰にも象られることの
なかったものを日々確かに象ることができる
きみの幼稚な不安がぼくを永遠に生かす

場所を知らない公園
名前のついていない海岸
行けないところはない
繋がってさえいれば眠っていても

夢は抱かない
希望は持たない
それはいつか染まっていくもの
いつのまにかに染みて流れ始めるもの