傷ついたかも知れない
数えたら同じだけの針を飲む
どこかに刺さって
機能停止してしまいそうでも
誰も気づいてくれないから
どうするわけにもいかなかった
約束をどうしたかも覚えていない
だからこれは自分だけのゲーム
あなたの涙はほんとうは
僕のために流されるべきではない
それはもっと優しい
誰かの犠牲となった者のために
太陽も月も照らしてはいけないんだ
知らない子が裸で死んでいても
誰も見ていないなら素通りできてしまう
僕ってそういうやつなんだ
憐れむふりならできないことはない
それを回避するためにどうしたらいいか
ありったけの知恵を絞って策を出すことも
だけど回答として求められた時だけ
僕はここにいてはいけないのかもね
胡乱なひとりごとに返信はこない
そのことがかろうじて僕をここにとどめる
もしかしたらって期待とかしてんだ
例外はない
早朝に見る昔の映像
冷蔵庫に隠した水晶体
耳の奥で鳴ってる届かない足音
暗い道で振り返る時に
雑踏の中でふと呼ばれた気がした時に
あなただって悪かったんじゃないか
僕は何度も逃げ損ねてそう言い訳をしている