no.248

真夜中がきたらぼくの中できみの失脚に対する願いが強くなる。悪魔にしたんだ。誰がってことわざわざ訊かないで。夕焼けを見ながら夜は全部隠すって嘆いていたあの子がかわいかったよ。そんなふうに考えたことなかったから。ぼくを映さなくてもその目はいろんなものを見ていて黒いんだね。誰かが訴追してくれないかと思う。手を下せずに。乾かない血だまりが完成しないかなと思う。秘密の血だまり。よどんでしまって取り返しのつかない気持ちでも初恋にできるなんてすごい魔法だ。ひとつも信じられない。ひとりになりたい。そんな言葉を鵜呑みにするなんて思わなかった。だからくたばれ失脚しろ。凶暴な悪役で倒されてやるから、手を抜くな、ヒーロー。心を痛めるなんてきみらしくない。闘え。相手が誰であってもだ。ずっとそうやってきたんだろう?

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