句読点みたいな呼吸が劇場を白けさせる。誰かの苦しみでしか起き上がれない朝がある。思い出しながら踏みにじって本当は泣いていても。誰かの涙でしか乗り越えられない夜がある。それでもいいんだよと大人はきっと言ってくれる。だけど答え合わせはしたくなくて鍵を付け替える。気まぐれにトライアングルを乱打すると星が落ちる。あの子の夢やあの子の希望が撃ち落とされる。支配される喜びも知らないで自由を語るなと謗られる。じゃあどうしたらいいの。あなたはたぶんそれを知らない。だからぼくも何も訊かない。コミニュケーションは断絶されたまま、永遠にやさしい信頼関係を保っていられる、不純でも、正しくなくても、片道でも、守るに値しなくても、唯一でなくても、ありふれていても、誰も許さなくても、何も救えなくても。壊れずにいられる。