no.211

きみが見当違いな回答で周囲の目を白黒させてんのを見るとぼくはとても愉快になる。きみが雨降る日に外をじっと眺めているとぼくはどうしてその真ん中で踊れるバレリーナじゃないのかなって思う。薄い光がたくさん重なり合ってキラキラ、魔物同士の夜を壊してく。三角巾はぴかぴかのおでこを隠し、新しい名前に落ち合ってく。夢を見た、そう切り出せば何を話し出しても良いルール。愛を感じた、そう締めくくればどんな悲劇だってひけらかして良いテーマ。きみの世界で。ぼくの世界で。限られた演者は申し合わせて次の配役につくよ。閉ざされた舞台で。秘密の多い台本で。あたかもすべてファンタスティック。早く題名をつけてあげたい、きみの涙が幻のふりして消えてしまうその前に。

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