ずっと守っていた
守られているのは自分だと
認められずに血を流した
綺麗な赤ほど生臭いな
(目と鼻のどちらかが嘘をついた)
僕の祖先が誑かしたんだ
愛をお告げよ
雛が羽ばたいて
歌を囀るより先に
目を瞑って
つむって
そのまま潰してしまいたかった
器官は嘘をつきたがるから
繰り返すだけ
呼吸
四季
生と死、連綿と
繰り返すだけ、同じように
鉄でできたレールなら
お喋りしながらはみ出てゆくのに
はなうたの合間に
だけど話題は生臭い繋がりだから
気がふれた振りで、ひらり離脱を謀る一人