no.187

誰が知らなくても生きていけること。ずっと秘密のままでもやめないでいられること。それを持っているからひとにやさしくできるし何を言われても平気だよ。どんな美しい音楽もこの衝動より深く染み渡ってはこない。ぼくはこれを本当に好きなんだ。夢でもなければ希望でもない。評価はいらないだってぼくが欲しいからつくるんだから。ひとりよがりのあたたかさ。ベランダで蕾をつけた植物の名前は知らないけれどそれを置いていった人の笑顔が見えるよ。きみだって知らない。知らなくていい。

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