No.830

ずっとひとりでいたい
夕暮れに向かって歩く親子を見て思う
行間もぼくを慰めなくなったとき
じぶんが死ぬ理由を考える

そんなものはなかった
考えて出てくるようではまだ足りない
きっかけを探している
生きるきっかけを

誰かに向けられた光に
ぼくが向かって歩いたとこで
歓迎はされないし偶然は起こらない
終わりと始まりをつなぐ時間まだ眠れない

愛している
きみはどうか?
ささやかれる時いつも疑問だった
どうして少し得意げなんだろう

理解できることが嬉しいのか
到達できたことに安らいだのか
きみにそれがないだろう
きみにはずっとそれが分からないだろう

欠けているんだよ
そう教えられているみたいだった
優しさに嫌気がさした
ぼくもあの親子みたいに誰かと歩きたい

独白にオチが必要ですか
乾いた指で新しいページをめくる
汚れで読めない部分があって
前にも一度読んだ物語だといま気づく