ずっとひとりでいたい
夕暮れに向かって歩く親子を見て思う
行間もぼくを慰めなくなったとき
じぶんが死ぬ理由を考える
そんなものはなかった
考えて出てくるようではまだ足りない
きっかけを探している
生きるきっかけを
誰かに向けられた光に
ぼくが向かって歩いたとこで
歓迎はされないし偶然は起こらない
終わりと始まりをつなぐ時間まだ眠れない
愛している
きみはどうか?
ささやかれる時いつも疑問だった
どうして少し得意げなんだろう
理解できることが嬉しいのか
到達できたことに安らいだのか
きみにそれがないだろう
きみにはずっとそれが分からないだろう
欠けているんだよ
そう教えられているみたいだった
優しさに嫌気がさした
ぼくもあの親子みたいに誰かと歩きたい
独白にオチが必要ですか
乾いた指で新しいページをめくる
汚れで読めない部分があって
前にも一度読んだ物語だといま気づく