空欄を埋める速度が間に合わない
足りてないのにもうたくさんだ
ぼくは置いて行かれた
かつて置いて行ったものたちに
青空を見たね
緑の草の上で雲ひとつ無い
きみが伝えてくれた好意を弄んだ
余裕なんて無かったのに
終わるんだ
人はどうせ終わるんだ
構わないんだ
世界はそれを構わないんだ
螺子を巻いて巻いて巻き切って
壊してしまう壊れてしまえと思ったとおり
優しくされたかったよ
きみが誰にでもそうしていたように
特別を望みません
そう言って特別になろうとしたんだ
後悔している
だけどもし戻れてもぼくは
またきみを泣かせるだろう
七年後に自分が今度は泣くだろう
結ばれないひと、でも運命のひと
つじつま合わせのために風の中で名前を呼ぶよ