no.155

澄み切った朝
誰かの静脈みたいな始まり
神聖で触れがたい
だから会話もささやき声になる

撃ち落とせなかった青い鳥
日々を退屈そうに過ごす贅沢
階下でまた一人産まれて死んだ
悲しみも知らない透明のまま

冴え渡る視界
ぼくが忘れたとでも思った?
あの満月の夜
あなた森に何を隠そうとしたの