No.762

決まった朝に目が覚めて
いつもと変わらない私を知る
机の上に増えてく花が
減っていく言葉を表していた

日付が追い越していく
異変のない庭の手入れと
たやすくなびいてしまう髪

あなたに言ったことはない
不安が消えたことはなかった
愛を歌えたら
幸せを歌えたら

欲しい終わりをあげられたら
塗りたい青で塗りつぶせたら
きっとなにかが変わると思っていた
ずっとなにも変わらないと分かっていた

あなたは光りやすい素材の人ね
私と違って私でなくても
手をかざすだけで見つけられるの