no.151

きみについての悪口をきいて僕は深く眠れる
相対するもののなかはこんなにも柔らかくて優しいのか
繊細であることを悲劇だと思わない
愛されない余地しかないみたいに見えるから好きだ
みんなが目隠しをして夜を歩くんだ
繋いだ手からは何もわからないことをそこで初めて知るんだ
誰もが一度はめざして降ってきた雨ならば
傘を忘れたせいでずぶ濡れになったくらいで憂鬱になんてなりっこない