【雑記】雨の日の思い出

3の倍数の日に詩と小説は投稿しようと思います。ずいぶんと予約投稿したのでしばらく安泰!

雲が重たい雨の日にひとりで傘を持って歩いていると、用水路の水嵩が増してごうごうじゃぶじゃぶ流れるのを見ていると、幼稚園の頃に送迎バスを待つのが面倒くさく思えて、ひとりで歩いて帰ったことを思い出す。

先生たちは大雨でわちゃわちゃなってて、乗る順番やら考えていて、あーもういいや。と思った。たぶん。そしたら園児一名不在ということでちょっと騒動になって。

園から「なっちゃん(仮)おうちに帰ってますか?こっちにいないです」と親へ電話が入り。わーっとなって。あわあわなってるところへ「ただいま」つって。怒られた記憶はないが心配をかけただろうなと思う。

当時ニュースでは幼児の誘拐事件が話題になっていたからだ。

こうやってなっちゃん(仮)は何食わぬ顔をして成人して生活しているが、もしかしたら入れ替わりかも知れないぞ。本当のなっちゃん(仮)はもうこの世にいないのかも知れない。

そんな構造の日本の小説読んだ気がする。なんかアンソロジーの中にあった。

いまGoogleマップで住んでた住所をさがすことができる。たくさんコスモスが咲いていて、近くにケンタッキーがあった。パスタのお店と、なぜか、牛?牛に草をあげるのが楽しかった。ときどき牛の舌がべろーんと手をなめるのでスリルがあった。

今年も誰か死ぬんだろうなと思う。置き去りの車内で、密閉された部屋で、線路で、暑さで、人の考えで、そのほかにもいろんなきっかけで。

みんなが平和で幸せならいいけど、もしそうならほとんどなにも生まれないってことを私たちは知っている。雨はうんざりかも知れないが至って柔らかいよ。