比喩の魔法は消えて
柔らかな皮膚は消えて
魂が転がり落ちる
先の見えない坂道を
おそろしく長く
見通しの悪い坂道を
安寧は停滞と等しいこと
美醜は問題でなかったこと
輝けないからくすぶること
甘えだと呼ばれたくない
速度を増して光になる
剥き出しの敵意と自我で
もう誰も振り向けない
ぼくは遍く満ちている
きみの読みかけの本のなか
あなたが切りつけた刃物のほうに
比喩の魔法は消えて
柔らかな皮膚は消えて
魂が転がり落ちる
先の見えない坂道を
おそろしく長く
見通しの悪い坂道を
安寧は停滞と等しいこと
美醜は問題でなかったこと
輝けないからくすぶること
甘えだと呼ばれたくない
速度を増して光になる
剥き出しの敵意と自我で
もう誰も振り向けない
ぼくは遍く満ちている
きみの読みかけの本のなか
あなたが切りつけた刃物のほうに