No.746

夜を映す青いみずうみの底に
あなたが沈んでいる気がしました
それは残酷な思考かもしれず
いつか現実になるのかも知れない
(現実にしたいと願ってしまうものかも)

どうか変わらせないで
握った手をもう一度握りたくて離した
血の流れていない星になりたかった
見まもるだけでも許されるの
見つめるだけで満たされるの

だけどぼくはそうではない
選ばれたのか除外をされたか
ひととして生まれてしまい
はじめの頃はよく泣いていた
まわりのおとなは優しかった

この青は飲み込む青だ
もし熱いからだを沈めても
遠のく月を見上げ思っていればいい
あなたはぼくから逃げられない
ぼくがあなたから逃げられないから