no.129

血を流す空を見上げた。初めてばかりが起こって、違う命を見ているみたいだった。僕が望まず手放したものは意志を持っているようで、引き止める努力もしなかった。言葉は排水溝に詰まり、不快感は黒々と溜まった。うずくまるとどの骨が動いてどんな形になるかってこと。何も問わずそれだけを描写するあなたがいた。信じなくても信じてもそこにあったもの。拒み続けた現実の中で、一日も。一瞬も色褪せなかった愛を知るんだ。

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