no.128

知っておくといい
ひとは簡単に忘れることを
たちまちに過ぎ去ることを
長く覚えておけないことを
その痛みは一瞬でしかないことを

努力で繋ぎ止められるもの
そう多くない
僕達にできることの数
ほんとうは少ない
とても、すごく、少ない

幸せそうに振る舞うひと
何かを確かめたがっている
ちゃんと幸せに見えるかって
問いかけてきている

ふ幸せを滲ませるひと
探すことを委ねている
何かありませんかって
外側から見たがっている

眉をひそめる汚物の中に
宝物を見つけたら
手をのばす?手を汚す?
神さまを信じる?
愛や夢を語りながら?

誰の墓標もウエハース
雨が降って蛙が鳴いて
列挙するまでもない四季の賛歌の中
踏みにじられてものともせず
泣かされた相手を許す必要なんかない

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