3時間ほど潰さねばならない事態になり(詳細は割愛する)とりあえず書店へ行くの巻。
べつになーんも読みたくねーなー、てか腹減ったなー、などと思いながらガーデニングやら片付けの本やら眺めていたが、いかんせん3時間である。こんなオシャレな本で3時間もつぶせっかよーと思ってエッセイコーナーへ。小説や実用書を読み込む頭は持ち合わせていない日曜日だったので、カレー沢薫さんの本読んだらくっそ面白い。初読みじゃないけど忘れてた。というのも最近まじめでお行儀のいい本ばっかり読んでて、他人のサクセスやらハウツー系とかって、みなさん、そう、これはぜひシェアしておきたいんだが、自分が正しいものを求め始めたらすでに病みかけてる証拠。それは自分からのSOSだと思って欲しい。私は不定期的にネガティブ思考とまらんくなって「私の死因はがんでも心臓病でもない、自殺だ」と確信することがあるんだけど、そんなときに自分を奮い立たせるためにサクセスやハウツーや自己啓発読んだらどうなると思います?救われると思ったかばかめ何度も何度も同じ轍を踏みやがって…ちがうんだ、きらきらと明るい方じゃなくて、仄暗くてゆるい方を見るんだ。おまえの目に優しいものをな。だってそうでしょ?そうでない?人って罵声や中傷で死ぬんじゃなくて、たぶん正論で死ぬんすよ。もうだめだ俺無理生きていくの無理だからたすけていや助けないで、って気持ちの時におそらく多くの人は「いやこれじゃいけない。なんとか前を向かねば」って思うんだけど、それがすでに地獄への第一歩かな。太陽って直視するとやばいでしょ。思想もおんなじ。明るすぎるものは体に毒なの。振れ幅大きすぎてだめになる。そう、そんな時は、仄暗くてゆるい方を向くんだ。一瞬「やべえ、このまま落ちていくのか俺は」って不安になるかも知れませんがどっこい逆なんだよ。いいか、仄暗くてゆるい方を見るんだ。正論は正しさを武器に弱者を虐殺するぞ。平気でな。だから今の自分に近い方を選ぶんだ。変化が少なくて済む方を。きらきらした本はきらきらした気持ちの時に読めばいい。仄暗いときは仄暗くあれ。