私たちの壊さなかった幻が
夢が
美しいばかりのものが
誰かをこんなふうに追い詰めていた
四角形ばかり見当たる部屋で
過去を手繰り寄せることのできる
何色かもわからない糸をさがした
小指に結びつけたくて
優しい日々はどんどん遠ざかる
きみは愛される
きみはかわいがられる
置き去りにされている自覚もないまま
分かりあおうとするから傷がつく
離れようとするから体が冷たい
分かりあえないまま
ふたりはふたりのまま
それ以上の朝は無く、それ以上の夜も無い
私たちの壊さなかった幻が
夢が
美しいばかりのものが
誰かをこんなふうに追い詰めていた
四角形ばかり見当たる部屋で
過去を手繰り寄せることのできる
何色かもわからない糸をさがした
小指に結びつけたくて
優しい日々はどんどん遠ざかる
きみは愛される
きみはかわいがられる
置き去りにされている自覚もないまま
分かりあおうとするから傷がつく
離れようとするから体が冷たい
分かりあえないまま
ふたりはふたりのまま
それ以上の朝は無く、それ以上の夜も無い