ぼくは変わるかも知れない
それを誰かへ謝りたい
歩道橋から叫びたい
できないままで道を渡る
記憶が書き換わることはない
忘れたりはするかも
そしてべつのことを言い出す
前からそうだったという顔で
捨てたかった
変わりたかった
何を恐れるんだろう
ぼくが嫌いなぼくから離れられるのに
予感があったんだ
光へ引きずり出される
縛られているというのは幻想、
幻想であり期待でもあった
ぼくの痛みが
あなたを人間にしていたのだ
あなたが人間でいられたのは
ぼくに痛みがあったからだ
封筒からはみ出した記念写真
捨ててしまったらきっと忘れる
セラミックのコップで氷が傾いて
ぼくはやるべきことをやったよ