no.120

休前日の夜
何かに許されたい

ぬいぐるみは家出した
自分でしなければならない
これからは何もかも

いつか簡単に消えてしまって
思い出も信じてもらえない
おとぎばなしと変わらない

不自由な手
一滴もこぼせなかった

立ち向かっていいのですか
落ちていい恋ですか
我を失って
溺れてもいいような?

窓ガラスに頬をあてて
どちらがあたたかいかを考える
降り出した雨は斜めに向かって
絶対に安全な僕を叩く