ちっぽけな嘘だった
暗号じがけの悪戯だった
謎はあまりに簡単で
目配せしないでおくほうが不自然だった
それからそれから
時と雲は夥しく流れ何度目かの花が咲き
あれからあれから
繰り返しを見せつけられて変化は起こった
拒まない光景はぼくを追いやり
有り余るやさしさでもって最果てに霊廟を築いた
手脚を損ないぼくはうちやられた
希望が絶滅して答えは持ち出せないまま
故意に時の数え方を忘れても
空隙を埋める補充は与えられないまま
転げる涙は透明できっと価値がなく
乾いた旅人の手を濡らしてもまだ
終わりには遠いと頑なに信じさせる
ぼくは気づいている
殺したのは終わり
終わりをぼくは殺したんだ
二度と起きることはない
緑のやわらかな世界のうえで
光と不死に蹂躙されながら
未来の懲罰に酔い痴れて暗号を解読した
(ぼくは
いいえ、
ぼくたちは)。