no.105

温まり過ぎた
六月のアスファルト
見慣れた小鳥が落ちている
原型を留めたまま
血を少し飛ばせて
代わりのきかないことは
本当に幸福だったのか
他人になりきれなかったひと
繕うように思い出す
道を間違えたんだ
そういうことにして
何もかも足りなかったんだ
そういうことにしておいて
ありもしない世界に投影した
なくなることのない夢を剥いで

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