no.103

ずっといっしょにいられるよ
秘密にされることがきらいじゃないなら
きみについて語ろうとすると
みんな邪魔をしようとするからね

ずっといっしょにいられたら
安定剤はいらなくなりそうだね
焦点の合わないあのお医者さんを
ぼくは苦手じゃないんだけれど

ずっといっしょにいられるの
何も失わないまま、なんて望まないよ
幸せの量って決まっていて
それは必ず残るんだから

じっと見てくれたらいいんだ
顔を背けるくらいなら
いつかの僕がそうだったように
そのうち染みてくるだろう

もしもそのときは
もしもそうなったときは

僕に何かを言いたくなっても
もう手を振らなくていいんだよ
黙っていたってわかるんだから
かならず見つけ出すんだから