これから足を踏み入れようとしている
佳境の結末を知ることができたなら
予感だけこんなにも強く
まだ起こっていないことのために怯えている
いつか触れ合った魂はみんな綺麗だったから
今や夥しい愛を受け入れる形態になっていて
それは確かにそうあるべき姿だと思うし
何かにつけて褒めそやすことも妬みに見えるかな
救わせてくれるものがどんどん消えていくよ
隠し方がうまくなって、嘘が本当になって
助けさせてくれるものが減っていくよ
はやくはやくって手を繋ぎあって仲間はずれ
僕は自分がいつか死ぬとは思えない
そんなはずは無いとわかっているけど
死は、
踵の結び目を断ち切られた影法師みたいに
埃の積もらない部屋の床に投げ出されている
紙飛行機が運んでくるたくさんのデマが
だけどあるひとにとっては動かしがたい真実が
騙されることもできない僕を笑うためだけに着地
その杜撰な折り目にまだ残っている指先の温度
(だれのもの?)
そばでずっと鳴っている
寝ていたって鳴り響いてる
生き物には発し得ないような輝きなどが
おまえの文法はおかしいと言うけど怒らないで
それはときどきこちらに伝わる言葉に変わる
鳴りながら変換してくる
望まなくても僕には分かる
贈る相手もいなかった光のやり場に困ってるって