No.626

雨音がきこえる
ずっときこえる
白い教会のある町だ
ぼくたちに血のつながりはなかった

昔の人たちが守ってくれた
目隠しの存在には感づいたけど
誰も責めたりしなかったよ
正しさの敵はまたべつの正しさで

鏡と鏡を向かい合わせに置いて
その真ん中に立ってみたんだ
どこまでも永遠が連なっていて
なんだってかすり傷に思えた

雨音がきこえる
晴れていても今日も聞こえる
誰一人としてぼくと同じ音を聴かない
この町でたくさんの血が流れたんだ

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