No.612

救われるものはない
自分を大切にしない
あなたが手をのばしても
ぼくはあなたに生きて欲しい

許さないひとがいる
恐れるひとがいる
楽しむひとや喜ぶひと
すべてあなたの中にいるんだ

聞きたくない音には耳をふさぎ
涙を拭いてくれる手にだけすがる
当然のことだろう
いっぺんに大切にはしない

要らないものを置いていくこと
愛せないものを誰かへ譲ること
何がなくてはならないかを知る
あなたの血が何でできているかを

もう綺麗にできない昨日
思い通りにならない百年後
ぼくには描くことができる
それでもまっすぐに立つあなたの姿が

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