No.600

冷蔵庫に入れておいた
カップの愛を誰が食べたの
楽しみにしていたのに
こっそりと誰が奪ったの

起こさないよう遠ざかる
足音を聞いた気がする
閉まるドアの音を聞いた気がする
きっとわざと見逃したんだ

認めたくないから認めないけど
夢のなかと言い聞かせたんだ
そうすりゃいいわけできるだろう
そうすりゃ自分だって騙せるだろう

深夜3時のおやつ
すでにからっぽという当てつけ
コンセントは抜いておくよ
もう二度と後回しにしないように