きみは永遠に幼い
思い出になったせいで
ぼくの前から消えたせいで
いつまでも理由がわからなくて
遠い空が不定期にきらめく
流星だと知らされたいけど
あれはほんとうは火花で
国と国がお互いを守りたい姿
間違いを正すこと
その過程で侵略すること
傷つけるのが嫌で余計傷つける
無口なぼくは傷つけないでね
約束は破られる
なのでぼくはぬいぐるみを破る
大切にできると思ったのに
胴体から腕と脚を引きちぎる
だってかわいそうだもの
だってあんまりだもの
放っておいたら命になるんでしょう
それじゃきっと泣いてしまうよ
お花畑なんかないのに
サーチライトが邪魔をするのに
手紙はすべて封を切られて
暗号は解読されるのに
正気に戻りたくない
我に帰りたくない
何をしているか分かっているから
いま足元に散るのは真綿ではなく、
こんなぼくでごめんなさい
ぼくのままでごめんなさい
悪いことをしたと思えない
ありがとうしか聞こえないんだ。
いま、
そう、この今だって。