No.599

最後のピースをはめるとき
ねがいごとを一つつぶやくんだ
しあわせでいてね
(但し、ぼくのことを忘れない限り。)

犯罪が行われた松林の陰で
祈りが夕陽とともに沈むのを見ていた
あれから何度朝を迎えても
あの時逃げてった太陽を許せない

大切なものができたときに
ぼくを思い出してくれると良い
忘れたくても拭いたくても
まるで大好きなおもちゃみたいに

一本のナイフも見当たらない浜辺で
寄せて返す波だけが涙を飲み込んだ
あと百年だって生きられない
誰も愛しも呪ってもくれないんなら

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