夜が輝く理由を知っている
言えなかったたくさんの秘密
封印された魔法の言葉
叶わなかった初恋のせいで
きみが泣いていたって
ぼくには何もできないように
ぼくがどうなったって
きみには何にもできないだろう
できないよ
だけどそう言って笑ってほしい
ちゃんとわかってほしい
冷たいのでも意地悪なのでもなく
そつなく器用であること
飽きてしまったんだ
味気なくて
正解はないと認めた
御託を並べて朝がくる
連れて行ってもらえなった星が
はらはらとまつ毛に降ってくる
さようならとこんにちは
同じタイミングで言うんだ
きっと会いたかった
そのために別れた
ぼくはきみに会いたかった
夜が捨てた星が降る
ぼくがそれに名前をつける頃
朝陽が誰かを絶望させる
こんな始まりは要らないのにって