No.574

赤い糸なんかじゃない
指先から伸びたのは
誰にも言えない秘密ばかり
ぼくたちを繋ぐ唯一

断ち切ることは出来ない
刃物の使い方を探すうち
余計に絡まったんだ
どちらかが意図してるのかも

そして目を覚ます
湯気が光を包んでいて
はちみつの匂いにくすぐられる
正解を掴み損ねて目を覚ます

きみとぼくはそれぞれの制服を着る
それぞれの帽子をかぶって
それぞれの武器を持つ
出口だけは同じ毎朝、さよならも言わない

刺し合うフォークも
したたる赤い血も
皿の上だけで起こる出来事
空っぽだけをこの部屋に残して

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