ワルツを
ワルツを
誰もいないホールで
キラキラが舞っている
実体未満の感情
打ち明けられなかった秘密
こぼれなかった涙が
満月に引き出されて
輪郭がにじんでる
ぼくから連れ去ろうとする
鮮やかさは奪われて
優しさが最愛を殺すの
そんなこともある
そんな夜もある
ダンスを
ダンスを
誰だって一人で踊る
視線が絡まないよう
迷わず振りほどるよう
淵に来て、ターン
閉じ込めても良い
どこに行かせなくても良い
きみは年をとった子ども
孤独だったぼくが光を編んでつくった命