No.572

ワルツを
ワルツを
誰もいないホールで
キラキラが舞っている

実体未満の感情
打ち明けられなかった秘密
こぼれなかった涙が
満月に引き出されて

輪郭がにじんでる
ぼくから連れ去ろうとする
鮮やかさは奪われて
優しさが最愛を殺すの

そんなこともある
そんな夜もある
ダンスを
ダンスを

誰だって一人で踊る
視線が絡まないよう
迷わず振りほどるよう
淵に来て、ターン

閉じ込めても良い
どこに行かせなくても良い
きみは年をとった子ども
孤独だったぼくが光を編んでつくった命

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