No.554

器用でも不器用でも
何も残せない
何も作り出せない
だから言葉を紡いだ

唇があって舌があるので
心があって思いがあるので
伝えたくないことも
伝えたいことも

夢にまで見ました
現実かに思えました
さわれないから優しいのに
とどかないから欲しいのに

なんにも落ちてきてほしくなった
ずっと遠くで見ていて欲しかった
接近すれば危うくなるだけ
仕切り直しに月下でさよなら

瞬きをしたら忘れる
きれいさっぱり赤の他人
おまじないを掛け合うのに
どちらの目からも涙がこぼれる

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