まだ愛着に満たない
机上のスピカ
止まないでいいのはただ
殻を叩く音だけ
きれいないちばん
いじらしい籠城にて散る食べかす
色彩は頬に宿る
花をのせるにこそ相応しい頬に
記憶の渦にのみこまれたところで
めまいしているのはもったいないな
乾ききるまで見開いてみつめてみて
見あたらないものをさがしてみて
懐かしい、
年老いたあなたがそう呟くまで
たとえ呟かないのだとしても
ぼくはずっとここにあったよ
まだ愛着に満たない
机上のスピカ
止まないでいいのはただ
殻を叩く音だけ
きれいないちばん
いじらしい籠城にて散る食べかす
色彩は頬に宿る
花をのせるにこそ相応しい頬に
記憶の渦にのみこまれたところで
めまいしているのはもったいないな
乾ききるまで見開いてみつめてみて
見あたらないものをさがしてみて
懐かしい、
年老いたあなたがそう呟くまで
たとえ呟かないのだとしても
ぼくはずっとここにあったよ