no.79

光を遠ざけないよう
いっそ肌に縫い付けて
闇に埋もれないよう
いっそ瞳に落とし込み

裸足から滴らせ歩く
遂げられなかった復讐の蕾
守らなかった約束の棘
荊は言葉がないから傷つける

爪の無い親指で穿った曲面
次は何を嵌めようか
そしたら何になれるかな
今度は何かになれるかな

そんなふたりのひみつの
そんな他愛も無いしわざ
わざわざ声に出してさ
しょうもないって言ってさ

星みたいに笑って
ぼくの青の一等星
笑ってリゲル
誰も幸せにできなくていいから

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