幸せであることは
なんて人をダメにするんだろう
どこまでも弱くするんだから
二度と手離したくないと思わせることで
一番欲しいものを欲しがらない
ぼくにきみは弱虫。と言った
ほんとうにわからなかったんだ
そして今ならほんとうに分かるんだよ
花と緑で編まれた壁
立ちはだかってぼくたちを試してる
断ち切って会いに行けるか
自分だけを守らないでいられるか
武器はない
(武器ならここにある)
勇気はない
(勇気とはつくられるもの)
きみの声がする
幻かも知れない
手を伸ばせば幻さえ
失ってしまうのかも知れない
だけどもう立ち止まりたくない
同じ場所で祈りだけ捧げたくない
血を流しても血のためにきみは生きる
壊そうとしても壊れなかったもののためにぼくは生きる