No.537

青色の光
その正体は舌の上のゼリー
きみに届けたかったぼくの声
終わらない夏なんてないと知っていた

青色の光
その正体は静かなプール
きみが浅く沈んでいた
助ける気が失せるほど綺麗にきみが

青色の光
感情のまま発された言葉のように
取り返しのつかないことをしたんだ
信じてはいないものが見えていたんだ

青色の光
きみにも終わりは来るんだ
最後にぼくたちを映してね
許せなかったとしてももう誰も困らないよ