no.71

終わりかたを考える。始まったばかりのブリュレや、巷で噂の流星群。雨が降り始めた、休前日の夜。開いて間もない本の上。他には例えば新しい関係。君との出会いも。どんなふうに終わってしまうんだろうと。だから新しいことは億劫で、星は産めない。僕より臆病だった君がもう別の人間に見えるよ。こんなにも尊く感じなくて済んだのに。率直な言葉でしか表現できない拙さについて。きっとあのとき光を捨てればよかったんだね。だけどそうさせない何かをずっと信じていた。それはたぶん今も中心にほど近い場所にあって、楽園の捨て場所を見張り続ける。残された今、無愛想でちぐはぐの片割れたち。慈しむに事欠いて暴言の応酬。見えないものだけ柔らかい。いつかの君の思い出を吸い込んで、真っ暗闇になった夜。僕だけが光源であるというこの世界の絶望。行かなきゃ。もう離して。

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