何年経っても歳を取らない
ようやく認める気になったよ
あなたは人間ではなかった
どうりで神聖な気持ちになったわけだ
ねえ、見ることができましたか?
聴くことや愛すること、
忘れて思い出すほどに?
あなたにとっては一駅分の退屈凌ぎでも
許してね
ぼくは何も残さなかった
だけど世界は終わらなかったよ
ぼくが少しだけ変えといたんだ
ひとりひとりが変えていたんだ
毎分毎秒、到底確認できないくらい
許したよ、
ちゃんと見てた、
気づいてたろう、
あこがれてたくせに。
夕暮れとともに消えてく何か
頬が橙を照り返している
もしさいごに願いが叶うのならば
あなたのかなしい歌が聴きたい