No.483

手のひらで踊る月
贈り物がまちがって使われる
ほんとうは包装紙のほう
あなたが隠した伝言のゆくえ

サーカスは夜にかがやく
占い師はテントの中
病気でかわいい女の子
たましいの売り方を覚える

ぼくは知っていたよ
読むことができたんだ
こめかみが痛いな
こんな日に出会いたくなかった

それでもうれしいよ
会えなかった残りの日々よりも
あなたはぼくを暴くといい
どんな代償も支払わずに