優しささえ損なわなければ
なんでも言いくるめられる
わけはなかった
さよならは行ってしまった
これから先どんなに
今日という日を思い出すだろう
だけどあるタイミングでふと
忘れていたことに気づくのかな
ちょうどきみを思い出したように
だって別れは突然やってくる
じわじわとではなくて
そう、とつぜんに、やってくる
受け入れられなかったのは
きみがいなくても平気なぼく
とてもきれいでいられないと思った
望んでいるくせに、嘘くさい、と
ミニチュアの浜辺
青と雲は無関係じゃない
ずっと飛ばされっぱなし
輪郭を淡く見せるパラソル
他愛のないなぞなぞも
覗き込んだつもりの永遠も
ぼくたちの終わりを知っていた
だってさよならは行ってしまった