no.450

光景が溶けて
そのとき初めて
時間が凍っていたことを知る

認めたくなかった
きっかけがないと
思い込もうとした

ひとりよがりの世界で
迷惑にならないと
細胞を死なせつづけて

もうひとりのきみに
たずねてみるんだ
どう、どこへ、流れたい?

悪くなかった
そう言うと思うんだ
たとえばこの道を選んだとしても

いいねと言うには
きみはまだすこし
やわ、だ

否定してきたものを
肯定するには
まだすこし、だけ

何十年
何百年
何千年

きみの孤独は
亡霊となってさまよう
もしもあたらしい時代にも

落日という閉幕があるのなら
ふと囚われた演者が泣くんだろう
混ざっても澄み切った血の海の上で